注文住宅を建てるときにチェックしておきたい!シロアリ対策について
公開日:2023/03/15 最終更新日:2023/04/27
注文住宅を建てる時は、今後の生活に胸を躍らせていることでしょう。しかし住み続けるとなると、住宅の管理もしなければなりません。そこで気をつけたいのが、シロアリ対策です。シロアリの発生は家を蝕むことになり、耐久性に問題が生じます。そこで今回は、注文住宅を建てる時にチェックしておきたいシロアリ対策について詳しくお伝えします。
そもそもシロアリが発生するとどうなるの?
シロアリ派が発生し、何も対策をとらずに放置すると、家1棟が崩壊する可能性もあります。シロアリが大量に発生すると、床束(ゆかつか)や土台外壁の内側など、構造内部の下地に大きな被害が発生します。
さらに、被害は家の内部にもおよび、基礎部分からのびる柱や水を使う浴室、トイレなど被害事例が数多く出てくる可能性もあります。
外から見ても平気だが…
シロアリ被害の恐ろしいところは、外観に問題が見えにくいところです。木材も外側はきれいに見えるのですが、その中はボロボロに食い荒らされていることも珍しくありません。とくに水回りなどは、シロアリによる侵食が進みやすいので注意しましょう。
家の強度が著しく低下する
部材がシロアリの被害にあうと、設計の際に想定されていた強度が確保できなくなります。そうなると耐震性に大きな問題が生じて、大きな地震が発生すると倒壊する恐れも出てきます。台風などの強風による被害が出るケースも考えられ、早めのメンテナンスが必要不可欠です。
シロアリがいるかも?セルフチェックしてみよう
シロアリの有無は、業者に頼んでチェックしてもらうのがおすすめですが、セルフチェックでもある程度把握できます。事前に自分の目で見て判別することで、シロアリ対策もできるので、セルフチェック方法は把握しておいて損はないでしょう。
蟻道をチェックする
アリは乾燥と光に弱いといった修正があるため、蟻道と呼ばれる自分たちの通り道を作る習性があります。シロアリにもその修正があり、シロアリが発生した家の多くに蟻道が見受けられます。
とくに基礎コンクリートの周囲に見られることが多いので、そちらに蟻道がないか確認してみてください。複数の蟻道が見受けられる場合は、シロアリが発生している可能性が高いので、早急な対処が必要です。
庭もチェックする
シロアリが発生している家は、庭にもその形跡が見受けられます。庭に木を植えている場合、そちらの木もシロアリに侵食されている可能性があるのです。とくに庭に廃材がある場合は、その廃材をめくってみてシロアリがいないか確かめてみましょう。シロアリが発見されたら、家にもいる可能性が出てきます。
家内部の湿気のたまりやすい場所をチェックする
シロアリは乾燥と光に弱いため、湿気を好んで群がる修正もあります。湿気がたまりやすい床下や畳の裏側などは、シロアリが繁殖しやすい場所なのでチェックしてみましょう。
かりにいなかったとしても、糞または木くずがあったらシロアリがいる可能性が高くなります。床や畳が沈みこむ場合は、シロアリによる侵食が始まっていると思われるので注意してください。
新築でもしっかり対策しておくことが大切!
新築でもシロアリの被害が出ることはあります。したがって、早急な対策を立て、シロアリの餌食にされないようにしましょう。こちらでは、とくにおすすめのシロアリ対策をご紹介します。
点検しやすい作りにする
家造りの時からシロアリ対策を立てましょう。そもそも家の内部を点検しやすい作りにすれば、シロアリに早く気付けます。駆除もできるようになるので、とくに床下の点検がしやすい構造にしましょう。
おすすめは、床下を高く設定することです。床下を低く設定すると、人が入って検査しにくいため、シロアリを見逃しやすくなります。
基礎断熱工法を利用しない
家を作る際に、基礎断熱工法を利用するケースが多いです。基礎の立ち上がりの部分に断熱材を貼り付けるもので、家の断熱効果を高めるとされています。しかし、そちらの工法を利用してしまうと、シロアリが貼り付けた断熱材と基礎の立ち上がりの間を通って侵入するのです。
その結果、外から蟻道が見えないためシロアリに気づきにくくなります。さらに、断熱材はシロアリの餌にもなるため、さらなる繁殖を招く可能性があるのです。シロアリが住みにくい環境にするためにも、基礎断熱工法はなるべく避けましょう。
シロアリに侵食されにくい部材を使うこと
シロアリに好まれやすい木があります。たとえば、ホワイトウッドやスプルース、そしてエゾマツなどです。一方でチークやヒノキ、そしてヒバは好かれていません。したがって、後者の部材をなるべく使うようにすれば、シロアリ被害にあいにくくなります。
まとめ
注文住宅を建てるときはシロアリ対策も立てましょう。シロアリに侵食されると、家の耐久性はあっという間になくなり、新築の家があっという間に老朽化する恐れもあります。そうならないためには、なるべく早くシロアリを見つけることです。
蟻道を探したり、庭などもチェックしたりして、シロアリの痕跡を探しましょう。また、これから家を建てる方は、シロアリ被害にあいにくい家を作ることも大事です。基礎断熱工法を避けたり、シロアリに侵食されにくい部材を使ったりなど工夫してみてください。