注文住宅に駐車スペースを作る!注意点や選び方は?
公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/06/02
注文住宅を建てる際に、駐車スペースを作るというケースは多くありますが、何台駐車するか、幅や位置、どのようなデザインで設計すべきかなど考えなければならないポイントがたくさんあります。車を所有している家庭にとって駐車場は必須です。ここでは駐車場をつくるうえで考えるべきポイント、駐車場の種類などについてご紹介します。
駐車場を作る際に考えたいポイント
駐車用のスペースは、あとから増やすことが難しいので、事前にどのくらいのスペースが必要か考えておかなければなりません。慎重に検討するために、考えておきたいポイントを見ていきましょう。
車種
車種によって、駐車に必要なスペースが変わるので、車種を考える必要があります。
たとえば、軽自動車では2.5m x 5.0m程度、大型車であれば3.0m x 6.0m程度の広さが必要です。
現時点で所有している車を駐車するうえで、問題がないか確認するだけでなく、将来的に考え方や家族構成の変化に伴って、車種が変わる可能性もあるのなら、そのときのことも考慮に入れておきましょう。
来客時
余裕があれば、来客用のスペースについても検討しましょう。
近くに駐車スペースがない場合に、来客に路上駐車をさせることがないようにしましょう。
自動車以外の保管物の有無
駐車場の利用方法を家族で話し合ったうえで、必要事項を検討することが大切です。
タイヤやオイル、洗車道具、自転車などを濡れない場所に置きたい場合は、それらを置いた状態で車の出し入れができるかチェックしておく必要があります。
駐車しやすさ
道と建物の位置関係によって異なりますが、道が狭く駐車スペースに余裕がない場合、何度も切り返して駐車する必要があります。
毎日車を使う場合、駐車がストレスになったり、車をぶつける事故になったりする可能性もあるので、ゆとりを持った駐車スペースを検討しましょう。
死角を作らない
道路から見て死角になる部分がないか、十分にチェックする必要があります。
また、駐車場をつくることで、玄関や勝手口が死角になってしまうと、防犯上安全ではないので、注意が必要です。
駐車場にも種類がある?
注文住宅で駐車場をつくる場合、いくつかの種類がありそれぞれメリット・デメリットがあります。
オープンタイプ
駐車のための設備を置かず、スペースがオープンになっているタイプで、スペースを広く確保したい人やあまり予算をかけたくない人におすすめです。
また、駐車に自信がなくても見通しがよく、障害物がないので、安心して駐車できます。メリットとしては予算を抑えられ、省スペースでも駐車場が作れることです。
デメリットとしては車が傷みやすく、汚れやすい、門やゲートがないため、安全性に問題がある点です。
カーポートタイプ
屋根と柱で、簡単な駐車スペースを作るタイプです。
ガレージと比べると壁がないので、開放的で見通しがよく、雨に濡れたくない人や車をできるだけ汚したくない人におすすめです。
メリットは、車内の気温上昇を防げることやガレージに比べて安価、種類が多いので選びやすいことです。
デメリットは、横に遮るものがないため、激しい横殴りの雨や砂には対応できない、柱が障害物になって駐車の邪魔になる可能性があることなどです。
ガレージタイプ
建物の一部に駐車スペースをつくる方法です。見栄えもよく、家の印象がよくなります。
大切な愛車を守りたい人や趣味やDIYの部屋としてガレージを利用したい人におすすめです。
メリットは、防犯性が高いことや駐車以外の利用が可能なことです。
デメリットは、ほかの種類より費用がかかる、生活スペースが2階以上になるので、階段の昇り降りが負担になることがあることです。また、固定資産税の対象となる場合がありますので注意が必要です。
駐車場は簡単に増やせないからこそ慎重に考える必要がある
駐車スペースは一度作ってしまうと、あとから変更することは難しいので、初期段階でしっかりと検討する必要があります。
駐車場の設計の際に、確保すべきスペースは、車の台数分・ドアの開け閉め・駐車しやすいスペースです。
注文住宅を建てるときに、家の間取りなどに注力しすぎて忘れがちな駐車スペースですが、資金計画にも大きく影響するので、十分に検討する必要があります。駐車スペースのレイアウトによって、家の印象も変わるので居住スペースとのバランスを取りながら慎重に進めましょう。
まとめ
駐車場のタイプは予算や土地、ライフスタイルなどによって異なります。家族がどう暮らしたいのか、将来どのような生活を考えているのかを見つめ直し、建物の内部と駐車場のバランスを考えることで、どんな駐車場が必要か具体化できます。建物全体のイメージやプランにも影響を与えるので、駐車スペースについても、同じように計画を立てて進めることが大切です。ライフスタイルによって重要度は異なりますが、駐車場も住みやすさを大きく左右するポイントなので、利便性や防犯性など、さまざまな面から検討したうえで、設計することをおすすめします。